それに流し込んで作る物と、木板やゴム版、金属等を削りだして作る方法が有ります。
それぞれに長所短所が有りますが、ここでは石膏の長所だけ説明します。
まず石膏は安価なので、失敗を気にせずどんどん作れる。
使う時には十分に水に漬けなければならない面倒さはありますが、
ワームを流す時に少し固まってきたら、水に入れる事が出来るので、
冷まし易いと言う利点があります。
そして石膏の型の最大の長所として上げられる特徴は、
修正や加工が容易である事で、中々最初から上手く行く事が少ない型作りでは、
ワームを流してみてからの、微調整が重要です。
石膏は乾かなくても、削ったり石膏を少し水で溶き、盛る事が出来ます。
何度でも調整が出来て、乾いたら柔らかいヤスリで表面を奇麗にする事も出来ます。
以上の利点から、最初の型作りは石膏が向いていると言えます。
前置きが長くなりましたが、石膏の型作りを始めたいと思います。

まず用意するものですが、油粘土(柔らかめの物)、石膏(普通の工作用の物で十分です)
筆2本、粘土用のへら(割り箸を使い易い様に削った物でも良い)、料理等で使う計り、
料理用のボールかタライ、撹拌棒(割り箸でも可)、計量カッップ、ワームオイル、
石膏を流す型取り用の枠

3の型取りブロックが一般的ですが、上記写真の様に色々な物が考えられます。
1の工作用紙は値段も安いし作るのも簡単ですが、紙や2の木製の様に、
水分が染込む物は、石膏が固まると型から外せなくなるので
梱包用のテープかカッティングシート等を、枠の内側に貼っておきましょう。
4はアクリルで作った物です。作るのは面倒ですが、使い勝手がとても良いです。
今回はアクリルの様な使い勝手で、作るのも簡単な
タッパーを使って作り方を紹介したいと思います。

汚れたりして要らなくなったタッパーや100均の物で十分です。
フタの平らな部分に、凸部を乗せるので、長さを測って用意をします。

底の部分をノコギリでカットして、切り口をヤスリで奇麗に削ります。
これで全ての材料が揃いました。
これから、油粘土で凸部を作って行いきます。
市販品のほとんどがインジェクション成形なので、立体的に出来ていて
そのままコピーしても、それより良い物は難しいと思います。
参考モデルとして自分の好きな市販品で『ここが...こうだったらいいのにな〜』
という様な物や、長さやボリューム感の好きな物を用意するとイメージし易いです。
ハンドポワードの場合は当然片面なので、それに合った形を考えます。

上の写真手前の様に、型にマテリアルを流す時に表面張力でこん盛りと
なる様に流します。奥のワームはそれが冷めて肉痩せした状態です。

それをふまえて、凸部を作ります。
表面張力でこん盛りするには、エッジが少し内側に入り込んだ形状にします。
肉痩する事を前提に、凸部を作った物が上の写真です。
この断面の形がとても重要な要素となります。

油粘土をへら等で形を作って行きます。凸部の油粘土を
しっかりタッパーのフタにくっ付く様に押さえてけて置きます。
上の写真の凸部は、two-Lジグヘッド専用をコンセプトに
いずれ商品化しようと思っているデザインの試作です。

大きさやボリュウムを変えて、2〜3個同時に作るといいですね。
ここで石膏を流す前に、セッケンを溶いた物を凸部とタッパーの内側に
筆で塗っておくと、型から凸部の粘土が外しやすくなります。

石膏は歯科用の高価な物も有りますが、ワームの型の場合は、
上の写真の様な工作用の物で十分です。

お買い求めになった石膏の取扱説明に従い、水に溶きます。

気泡が入らない様に筆で石膏を凸部に塗ります。
油粘土の形を変えない様に、慎重に行って下さい。

固まったら枠から外しますが、湿っている方が、油粘土は外し易いです。

油粘土を外すときは、先に真ん中をくり抜いて、
端から少しずつ丸める様に外します。

エッジを奇麗に削り、汚れていたら筆に洗剤をつけて洗います。

これで、石膏の型の完成となる訳ですが、two-Lの型(シリコン製)とは違い
すっかり乾いた石膏の型に、マテリアルを流し込むと
しっかり、くっ付いてしまい外れなくなります。
それを防ぐには、油分が必要なのですが、そのまま塗り込んでも
どんどん染込んでしまいます。
そのため冒頭でも、書きましたが下の写真の様に
水に浸ける必要があります。

石膏から泡が出なくなるまで、十分に水に浸します。

十分に水分が染込んでからオイルを塗るとやっと効果が出てきます。
オイルを塗らずにマテリアルを流すとワームが艶消しに仕上がります。
(型の凹部分に水が溜っている状態ではマテリアルは流さないでください)

マテリアルを流す時は、器の口をなるべく型に近づけて、
写真手前の様に表面張力で盛り上がる様に流して、
写真奥の様に真ん中が凹んだら、型から外します。

しっかり冷める前に外したい時や、外れづらい時は
水の中に型ごと入れて、シッポの方から外します。
以上で石膏の型作りは終わりです。
後日談 その後製品が出来上がるまで、
まずは進化していく様子石膏型が試作に向く理由
そしていよいよ完成形にでもまだ名前が無くて無名新シャッド
テスト釣行も絶好調で大会にも使ってみました。
新型シャッドで優勝!
名前がFLAP SHADフラップシャットに決定しました。
名誉の負傷
2012震災復興チャリティ釣り大会in歌津
近日発売予定 シャッドテール第三弾「フラップシャッド」two-Lシャットテールの決定版
ワームの詳しい流し方はこちらから
ワームの型流し
動画で見るワーム作り(再利用編)

ポッチと押して下さい。
粘土で、ワームと同じようなものをつくるのが、難しそうですね〜(>_<)
私にもできますかね〜(ToT)/~~~
でも、これが作れたら、色んな型のワームが作れますね☆
例えば、イソメみたいにギザギザ?しましま?の線を入れたい場合は、粘土に線を入れておくのでしょうか?
出来上がった石膏型に入れていくのでしょうか?ぽっち(^_-)-☆
こんにちはぁ(‘- ‘ *)
>イソメみたいにギザギザ?しましま?の線を入れたい場合は
>粘土に線を入れておくのでしょうか?
>出来上がった石膏型に入れていくのでしょうか?
粘土に線を入れた方が楽だと思いますよ!
ワームの原型を作るのは何度も作っているうちに
慣れてきてどんな風にしたらいいかわかると思いますよ
是非やってみてくださね、わからない事があったら
いつでもコメントで質問してくださいな^^
北海道でロックフィッシングやってますsoikouと申します。
先日アンケートでプレゼントが当たり喜んでますm(__)m
早速使ってみたくなる物でウズウズしてます(笑)
今年はワームの自作もやってみようと思ってます。
こちらのブログ参考にさせていただいて
ワーム作りを楽しんで行こうと思ってます。
two−Lとこちら、リンク貼らせていただきました(^^ゞ
これからも宜しくお願いしますm(__)m
こんにちはぁ
リンクありがとうございました^^
プレゼント喜んでいただけてよかったです!
是非自作ワーム挑戦いてみてください
記事楽しみにしています(‘- ‘ *)
お世話になっております
石膏型は、シリコンより硬化時間が短いので
使いやすそうですね
あと、石膏だと彫刻刀で追加修正ききますよね
う〜んどちらを使うか悩みます。
いらっしゃいませ〜
試作でガンガン作るのには石膏の方が向いてますねぇ
すぐマテリアル流して動きを確認できますから。
シリコンだと固まるのに6時間くらいはかかりますし
修正がほぼ不可能に近いです。これだ!と思える
形が出来たらシリコンで作るのがいいですね。
shioshioさんの意見を受けて只今タガメ修正バージョン試作中です(・_・)
スイミングでもっとアピールする腕になってきましたよ!
形は殆ど変わらないのですが、ほんと微妙な厚さで動き変わるんですよ^^
チビクローもオフセットも使える様にもうワンサイズ大きいの
を作って腕もちょっと伸ばす予定です!
私も石膏型を使って、ろうそくを作りたいと思っているんですが、石膏型が溶けることはありませんかね??
またうまく取り出せるんでしょうか
お分かりになりますか??
ろうそくで石膏が溶ける事は無いですが、
石膏の型だと取り出せなくなりますね。
シリコンで型を作った方が良いと思いますよ。
ろうそくなら耐熱じゃ無くても大丈夫だと思います。
シリコンだと逆テーパーが付いてもとりだせるので、
五角形や六角形なんかも出来ると思いますよ。