前回の投稿が6年前となっており、実質初めましてとなります、TAKUと申します。
あの投稿以降、就職して東京で働いておりまして宮城の地と釣りからは長らく離れておりました。
釣り歴も、あの当時からほとんど変わらず、
釣り道具も持たずに東京に来たものですから、全く釣りとは無縁の生活を送っておりました。
なぜ、唐突にこちらで記事を記載する事にしたかと言いますとコロナ前のとある経験と
コロナの影響で外出を長らく控えてた事が重なり、釣り関連の動画や番組を見ていたら
久しぶりにどうしても釣りに行きたくなってしまいまして、
この度東京都にある釣りの楽園、伊豆大島へ2泊3日の釣り旅に挑戦したので記事とさせていただきました。
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【30歳から新たに始める『へっぽこ釣行記』東京都島ロマン、伊豆大島の旅!】
子供の頃は釣りが大好きで、1週間釣りに連れていくと約束されれば本当に
7日連れて行ってくれなければ大騒ぎするような芯まで釣りに染まった少年だった私も
ネトゲにドップリとハマり、バーチャルの世界でしか釣りをしなくなっていた。
そんな私に転機が訪れた、それは父親との西表島釣り旅行。
親子で旅行なんていつぶりだろうか、憧れの地沖縄の更に先、きっと最高に楽しい釣りになるだろう。
そう思っていたのだが...、行った時期が最悪であった。2月の東北の人間にとっては
半袖でも暑い西表は魚や島の人には寒すぎるらしく、ほとんど釣れなかったのだ。
全くの0ではないが、期待したほどではない、しかしポテンシャルはすごく感じる不完全燃焼感。
それが私の釣り心に火をつけた。
■1から揃える釣り道具、手探りの結果は大惨事!
今までは実家暮らしでほとんど父親頼みで、自分の釣り竿や仕掛けも持ってなかった私は、
とりあえず丈夫で折れない短い竿があれば良いと考えた。どうせ、防波堤からの探り釣りが
メインなのだから長い竿なんて必要はない、そして考えついた先に選んだ竿とリールがこちら。

釣りをしたことがある人間ならば、防波堤でこのオモチャで何をするのか真顔で聞くだろう。
実際自分も買ってみて流石にちょっとこれは短すぎるか?と思ったが、投げないし、別にいいだろうと楽観的に考え、
仕掛けも随分前に買ったブラクリがいくつかあったからそれとジグヘッド、ちょっとしたワームを準備した。
近所の港ではなく、伊豆大島に遠征に行くというのに...だ。実はこの写真にはもう1本の竿があった、
SHIMANOの青物まで行けてしまう振出ロッド、FREEGAME、メインのロッドであり、
これがあるからこそ予備としてこのオモチャのような2本を持っていったのだ。
しかし...、この一番頼りにしていた竿は伊豆大島2泊3日の旅の2日目からは2度と振るわれる事はなかった。
■伊豆大島への2泊3日の釣り旅行、ダメ元で友人を誘ってみる
既にゲストハウスは2週間以上前に取っていたがちょっと1人で行くのは寂しかったので、
釣りを小さい頃やっていたという似た境遇の友人を誘ってみたところ、1泊2日なら行けるとのこと。
ゲストハウスに連絡すると2名でも全然問題無いとの事でいざ2人で伊豆大島へ。
ジェット船の往復キップはオフシーズンなので大体安くなっており、往復で7500円。
本来片道で7000円以上するのでかなり安く乗れる、ゲストハウスの方は
「Go To」と「もっと楽しもう!TokyoTokyo」をフル利用で、
なんと9000円のところが850円と訳のわからない状態になっており、驚いたが
コロナの影響も考えるとこれくらいしないと人が来ないのだろうと納得する事にした。
■伊豆大島に到着、島の海は異世界だった

伊豆大島の船は、冬は岡田港、夏は元町港につくらしい。
とりあえずバスで宿がある元町の方へ移動し、ゲストハウスの方へ挨拶して荷物を部屋に置いて
すぐさま釣りに向かうことにした。時間は16時過ぎ、日も落ちてきていい感じになってきており、
ワクワクしながら竿を取り出し、仕掛けを用意する。来る前に買ってきたイカソーメンを
ブラクリにつけて一緒に来ていた友人へとあのビックリするほど短い白い竿を渡す。
釣りから離れていた友人は、特に疑問も返さず嬉しそうに仕掛けを海へと投入した。
私はその間、メインの竿であるFREEGAMEをセットし、はて、
別に持ってきていたサバを切り身にでもしようかと思って
ナイフで切っていると友人の方から聞こえる凄まじいドラグの音。
何事かと近寄ると根本まで曲がったチビ竿と竿を腰にあてて、
顔を赤くして握っているにもかかわらずピクリとも動かないリール。
...そうか、これが伊豆大島か、そう思う間もなくバツンと音を立てて切れる糸...。
何がかかったかは分からなかったが、一投目から島の洗礼を受けた我々はポカンとしながらも次の仕掛けをセットする。
仕掛けといってもブラクリだから糸を結んで餌をつけるだけ、すぐに終わった。
私もそれを見て軽く武者震いしながらも、サバをつけた仕掛けをFREEGAMEで遠投、
流石にすぐに来ることはないだろうと少しドラグを緩め、船を止めておく時に使う係留柱に立て掛け、
根本を2Lの冷凍ペットボトルや餌、夜食等がバッチリ入ったクーラーでしっかりと抑えて、
準備も終わって一息つくかとペットボトルのコーヒーを手に持ち口に加えた瞬間、
ガガガッンと音を立ててクーラーが吹き飛び立て続けに竿が巨人に引っ張られるが如く吹き飛んでいくではないか。
呆気にとられ慌てて海を見ると海を割りながら遥か彼方に連れ去られるメインロッド。
正直なめていた。
最初の洗礼を受けて尚、しっかりとクーラーで抑えていた竿が吹っ飛んでいくことなんて別の世界の話のように思っていた。
残るのは後悔のみ、我々はこの残された2本のロッドでこの化け物だらけの海で戦う事になったのだ。
■それはまるでレベルが足りてないゾーンで狩りをするかの様に当然の結果が待っていた
その後も、短い竿で仕掛けを投げ込み続けた。ブラクリが底につくと、もう既に魚が待機しており、ゴツンとあたりが続く、
しかし慣れないフィールドでの未知の魚はあわせるタイミングが全く分からず、
上手くかけられたと思っても、今までに聞いたことのないような音をたててドラグがなり、
針が耐えられずに折れてしまうか曲がってしまうのだ。気づけば持ってきていたブラクリの半数は針が折られ、
その後気分を変えて用意したサビキさえも全て5本全て切られる結果に終わり、
餌の代わりに自作ワームも使ってみる物の、どうやら元町港の壁際には貝が付いておらず、
宮城では数々のピントを救ってくれたワームのCHIBI KUROも一切の反応が無かった。
様々な方法を試し、餌が全部無くなるまでやったにも関わらず結果はボウズだった。

この感覚は、私が大好きだったMMORPGで美味しい狩場が空いているからと
本来の狩れるレベルより低い状態でパーティに誘い、キャンプを張ってしまった時と全く同じだった。
私自身の実力が足りていないのだ。
やってしまった、後悔の念がふつふつと湧く私の横で幸いだったのは、友人が非常に楽しそうにしていたことだった。
ただ、これだけでは終わらない。無理そうならば無理そうなりに工夫と気合で乗り越える、
それが私の...いや、ずっと少年時代にやり続けてきた俺の釣りだったからだ。
2日目に私の前に立つは、大魚。
次回、「荷造り紐で作った手作りギャフが大活躍」乞うご期待。
