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2014年05月27日

シリーズ作り方のコツ 2-2 色作り

2章 色づくり

two-Lのワームカラーのラインナップは確かに多いとは言えませんが、
「こんな色はないですか?」とか、
「こんな色を作りたいのですが何色買えばいいですか?」
と言う問い合せもけっこう多いです。

ワームを自作しての利点として、自分の好きな色が何時でも手に入ると言うのはかなりのウエイトを占めると思います。
それとワームの自作では再利用というのも、とても魅力的だと思います。
私が自分用に作るワームの90%は再利用です。
  
それは、新作のワームを作り始めると、テスト釣行に行くまでに何回も、
型を作り直し多くのボツワームが出来てしまいます。

これがどんどん貯まっていき、今ではこんな感じです。

容器1.jpg容器2.jpg


前に紹介した時は袋に入れて保存していたのですが、今の入れ物にしたらとても楽チンです。



マテリアル原液のみで作るときは大抵が色を入れずグリッターだけが多いです。
それとグロー(蓄光)ですね、蓄光ワームを作る時はバージンマテリアルの方が良いです。
古いものは色移りしたり汚れたりして蓄光効果が薄れてきます。

その他の色を作る時は、全部再利用ワームになります。
でもこれが中々楽で安定して色を作る事が出来ます。
特に量が少ない時や濃い色を作る時はクラッシュワームは最適です。

再利用を繰り返していると、どんどん汚い色になり最後には黒になってしまいそうですが、
それが意外なことに黒の残ワームは少ないほうです、意識的に作らないとなくなってしまうくらいです。

だんだん慣れてきて自由に色が作れるとハンドメイドは
とても楽しくなってきます。 

是非市販品には無い自分だけのオリジナルカラーを作ってみてください。 


シリーズ作り方のコツ 2-1 ワームの色付け

第1章 ワームの色付け

これが2番目に多い質問です。
「市販されているワームをWORM COLORに漬け込んだりして染めることはできますか?」
「このWORM COLORは、市販のワームを再度、染め直したり別の色に変えたりする事は可能ですか?」


two-Lのワームカラーは普通の塗料のように塗ってそのまま乾燥して定着はしません。
塗ってから色が染み込むまで半日くらい待たなくてはなりません。
カラーによっては全部染み込まず乾かない色があります。
染み込まない色は
ブラック、チョコレートブラウン、ワームブラウン、
オレンジ、イエロー、パンプキングリーン、スモークゴールド等です。

染み込む色でもベースになる色が薄くないと色が重なるので、汚い色になってしまいます。

染み込み易い色は
ホワイト、クリアレッド、クリムゾンレッド、ブルー、パープル、
オレンジクリア、ウォーターメロン、エメラルドグリーン、アンバー等で
段々色が染み込んでグラデーションにもする事も可能です。

ですが、やはり気に入らない色のワームは溶かして色を足し
自分好みのワームを作りましょう。

 

2014年02月20日

シリーズ作り方のコツ 1-2 マテリアルの加熱

今回は2章 マテリアルの加熱です

問い合わせの中にこんなのがありました。

「こんにちは。先日、ソフトルアーマテリアルキットのレギュラーを買わせていただいたのですが、
 どんなに慎重にマテリアルを熱しても透明にならず、粘りもでず、最終的には白いかたまりが
 出てきていっきにごてごてに固まってしまいます。作り方の映像のようにうまくいきません。
 なにかやり方がまずいのでしょうか?教えてください」


作り方動画では編集で早送りにしているのであっという間にマテリアルが透明になりますが、
マテリアルが完全に流せるまでになるには、ややしばらく時間かかります。


この方の質問から考えられる状況は
・マテリアルの量が容器に対して多く、加熱が足りない

最初はマテリアルの量を極端に少ない状態からやって感覚をつかみましょう。
するとマテリアルの色が白>乳白色>透明と変わっていくのがわかります。

この乳白の時にマテリアル量が多くて、容器内の上の方のマテリアルの温度が低くく
そのまま固まってしまったと考えられます。

20mlくらいで加熱してみます。



慣れて来ても容器に対して3分の1以上のマテリアルを入れると、
温度をを安定させるのが難しくなり、焦げや失敗の原因となります。


マテリアルをマドラーで引き上げた時に、ソフトなら釣糸で10号程度レギュラーなら20合程度の糸状で、
ほんのり湯気が立つ位で温度を保てたら、徐々にマテリアルの量を増やせば上手くいと思います。

固さ.jpg


初めての人やまだ慣れていない人等は入門用としてソフトマテリアルをお勧めします。
ソフトマテリアルは粘度が低いので流し易いですが、レギュラーやハードは
慣れていないうちはスタビライザーを加えても流すのが難しいと感じるかもしれません。

もしハードマテリアルを買ってしまって「ちょっと自分には難しいなぁ」と思ったら
ワームオイルかソフトナーで柔らかくし、さらにスタビライザーを加えると流しやすくなります。
(その分ソフトなワームが出来上がります)

注ぎ口にすぐ固まったマテリアルが溜まる様なら、温度が低く
マテリアルが糸状に流れず切れてしまう場合は、温度が高すぎます。

koge.jpg

高温で加熱し続けると透明のマテリアルが黄ばみやすく焦げてきます。
コンロの上で攪拌しないで放置したら、マテリアルの温度が上がりすぎてビーカーでも割れます。

上手にマテリアルの温度を安定させるのがハンドポワードの第一条件です。



2014年01月17日

シリーズ作り方のコツ 1-1 準備する物


今年初めは、ツーエルに問い合わせのあった質問
「ど〜したら上手くできますか〜?」を
シリーズにしてお届けします。

今までやったものとかなり重複する事も有りますが、
おさらいと言うか総集編的にまとめようと思います。





第1弾 ワームの型 流し (ハンドポワード)

     1章 準備する物


1.ワームマテリアルを加熱する容器
(耐熱ビーカーや耐熱コーヒーサーバー推奨、金属の加熱容器は焦げ易いです)


2.加熱器具(コンロ又は卓上コンロ推奨、換気の良い場所で
 IH、電子レンジは使用しないで下さい)



3.撹拌するためのマドラー等金属の棒
(割り箸等は気泡が出るので使用しない方が良いです)



4.過熱時に使用する網
(魚焼き網など。 耐熱容器でも直火加熱はおやめ下さい)




1.のワームマテリアルを加熱する容器の選び方や下準備が一番重要です。


写真はコーヒーサーバーで持ち手を90度回転してあります。

これはとても重要なポイントで、手首でマテリアルの流す量を
調節し易いので安定して流す事が出来ます。


ところがこの手のコーヒーサーバーは中々入手困難で
販売店ではほとんどが電子レンジ用になっていて、
取っ手を止めている輪っかがプラスチック系になっているので
火に掛けると溶けてしまう可能性があるのでお勧めできません。

サーバー01.jpg

ネット販売なら見つかると思いますが、ビーカーの方が熱には強いようです。
ただビーカーには取っ手がないので自作する事になります。

ビーカー02.jpg
写真のような取っ手を付けることをお勧めします。

ビーカー01.jpg
取っ手を90度位にするといいでしょう。
作業台の高さや人によっては、注ぎ口と取っ手の
角度を少し広げた方が流しやすい場合もあります。



なぜここまでビーカーやコーヒーサーバーにこだわるのか!
ここがかなり重要なことです。



問い合わせの中で一番多いのは、匂いと有害性です。

マテリアルはポリ塩化ビニル・プラスチゾルなので
いい匂いとは言えませんが、耐えられない程ではありません。

ですが煙はダメです!
有害性もポリ塩化ビニルを燃やすとダイオキシンが発生する場合があります。
※ポリ塩化ビニルは塩素を含み燃焼するとダイオキシンを発生する危険性有

そこで、どうしたら焦げ付かず 煙を出す事も減らせるか

ゆっくり加熱
 ゆっくり加熱するには熱伝導率の低いガラスが優秀
 (熱伝導率:ガラス1<ステンレス16~20<アルミ236<銅398)

注ぎ口の形、サイズ
 小鍋やミルクパンなどにも付いてはいますが
 型にマテリアルを流すには口が大きすぎて調節が難しい。
 注ぎ難いとマテリアルを垂らす要因となます。
 コンロや網の上に垂らすとすぐに燃え危険です。

 その点、ビーカーやコーヒーサーバーはその使用用途上
 注ぎ口がシャープな作りでハンドポワードに向いていると言えます。

視認性
 ガラスだと底を見ると焦げが解るので危険が減ります。
 金属製は鍋等の色が透けてワームの色が左右され調整が難しい
 ガラスだとカラーを確認するのが楽という利点もあります。
 
 




2.加熱器具ですが独身の一人暮らし以外の方は、卓上コンロをお勧めします。
 家族にいや〜な顔をされますよ。
電熱器と言う方法もありますが、温度調節が無いものは不向きです。



3.撹拌する物ですが、マドラーかパフェ用のスプーンですね。

下の写真の様に磁石を仕込んでおくと便利です。
流す度に取り出しているとマテリアルが色々な場所に垂れて
燃える原因になり、磁石があるとマドラー等を取り出さなくても
流す時に邪魔にならない。

ビーカー04.jpgビーカー06.jpg
マドラー等が、安定する位置に合わせた角度に磁石を設置

ビーカー05.jpg
パテで強力磁石を直接埋めたバージョン



4.過熱時に使用する網
加熱容器をコンロに直置きしないで下さい。
容器が割れると非常に危険です。

網はセラミック付きの2段になっている
焼き網が温度調整しやすく良いと思います。

網.jpg
上手く型流しするにはしっかり準備することが大切です。


次回は2章マテリアルの加熱です。

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